管理方法【栽培のポイント】 1.「管理場所」 置き場所はそれぞれの庭の向きや施設の種類等によって違いますが、最も大切なものは通風、日照時間、射光率など。射光率は、夏場で70~80%、それ以外は40~50%が目安。 直射日光は避け、半日陰で木の下やよしずで覆った棚や吊り下げるのが良い。冬は10度までは屋外で自然管理し、10度以下になると室内管理としたほうが良い。 しかしながら、0度近く下がっても屋外で十分越冬できるようで、実際にそのような地域もあるようです。 冬場に気温が下がったほうが、春先からの成長度合いも良いようで、花の質も良いとのこと。 2.「鉢植えと資材」 まだ、理想的な資材は見つかっていないようです。現段階では水苔・木炭・軽石・インテリアパーク・ヘゴ板等が多いようです。資材にも一長一短あるようで、中でも良かったのがインテリアパークで活着および生育がよく、開花が早くなるようです。植え替えの時期になれば、材料を取り替えることなく、そのままで一回り大きい鉢に移し、不足の材料を補足して4~5年は使用できます。 また、植木や庭の樹木にも着生することができますが、平均気温が10℃以下のところは適さないようです。着生のさせかたは、落葉しない樹木で葉に覆われた半日陰の幹や枝にビニールひも(それ以外のヒモはカビが生えたりするようです)で根が傷まないようにくくりつけると3ヶ月程度で着きます。 3.「水かけ」 生育の最盛期である春先には十分水を与える。しかし、いつも湿った状態にせず、乾いたら水を与えるのか良いようです。目安は、表面の水苔や鉢の外側が乾いたときに鉢の底から水が流れ出る程度にかけるのが良い。 私の場合は、植え付けの資材がインテリアパーク中心なので、夏場は夜、冬は朝にたっぷり水をあげています。 販売されている苗は、水苔に植え付けられているのが一般的だと思います。ホームセンターにて苗を購入したときも水苔に植え付けられていました、いくつかは水のやりすぎで根腐れをおこしました。 インテリアパークやヘゴ板等は水のきれがよく常時湿った状態ではないので、いままで根腐れの経験はありません。 4.「施肥」 肥料はナゴランの生育の良し悪しを左右するので、最も留意したほうが良い。 調査の結果では、液肥を7~10日に1回の施肥の株が生育がよかった。 (1)生育の順調な株の施肥 ハイポネックス1000倍液肥+ハイアトニック1000倍液肥の混合した液肥を施す。 (2)生育の悪い株の施肥 ハイポネックス1000倍+ハイアトニック500~300倍液肥の混合した液肥を施す。また、肥施はかん水の翌日が良い。固形肥料は根腐れや根の伸育を阻害するので やらない方が良い。 ナゴランの施肥試験は少ないようで、施肥量、施肥時期、施肥回数の調査研究の結果から、最も株の生育状況が良かった事例のようです。 標準ハイポネクス単用だと、根腐れ30%、良い苗70%。無肥料は根腐れ多く、苗質が悪かった。上記アまたはイの方法では、上質の苗が80%以上あったようです。 園芸店で買ってきた手動式噴霧器(ほとんどアイロンで使っているようなスプレータイプですけど)1リットルに上記アまたはイの方法で混合した液肥を作ってます。1リットルに対する1000倍液肥って、液肥自体はホントわずかな量です。たまに、液肥の中に殺菌剤または殺虫剤も交えています。 5.「ナゴランの植え替え時期と注意」 ナゴランの植え替え時期も、他の植物と同様に「春先」が適しているようです。ちょうど新芽が伸びた頃。沖縄の気候では、10月中旬から4月中旬までが適しているようです。5月中旬から9月中旬までは、枯死株が多く、特に6~8月はかなりの確立で枯れ死するようです。 ナゴランを植え替える時、根がポキポキ折れやすいので注意が必要です。私はよく折ってます。 折れた場合は、傷口から菌が入り病害の危険があるので、殺菌剤を塗ると良いです。 私の使用している殺菌剤は、ベンレート水和剤(デュポン)です。プラスチックの名刺箱を利用して、水を小さじ1杯程度入れて、小分けにされた殺菌剤を1袋(0.5g)混ぜ、絵具用の筆で傷口に塗ってます。 植え替えの際、腐っている根っこは切り捨ててください。もし、傷つけた場合は上記の要領で殺菌剤を塗るといいですよ! 私は腐ったり枯れたりしている根を切るとき、ギリギリまで切っていくのでよく傷がつきます。 6.害虫(カイガラムシ) カイガラムシ?(2005.4.30) つちまさんに教えて頂いた、対処方法を紹介します。 小さいうちに歯ブラシなどで落としてしまったほうがいい。 水で飛ばす方法もある。 葉を傷めないようにするのがちょっと難しい。 やわらかいうちなら爪でも剥がせる。 しかし、植え込み材に落とすだけだとすぐ登ってきてしまうので注意が必要。 薬剤は、オルトランを使うとよい。 今の時期なら幼虫だと思うので、効き目はあると思われる。 マシン油などは越冬成虫に。 タバコの葉を水に溶かした液を直接カイガラムシに塗る方法もある。 7.炭そ病 比嘉さんに教えて頂いた、対処方法を紹介します。 炭そ病は、この時期(梅雨等雨が多い時期)に増えるそうです。 茎の中までやられていたら駄目になるようなのです。 確認する為に茶色の部分は取り除き、根元(内側)を切ってみて(下記の画像)黄色くなければ大丈夫だと思うので、殺菌剤(ベンレートかマイシン類、またはキッチンハイター150倍液でもOK)を塗ると良い。 「ナゴラン」に興味をもたれたかた、ありがとうございます! ↓ ↓ ↓ 人気blogランキング 「 ナゴラン」のページへ戻る |